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雑誌『おとなスタイル』さんとの共同企画「おとなドコノコ」。 テーマは、50代のおとなスタイル世代と同じ 『ちょっとおとなの犬や猫との暮らし』。 年齢を重ねた相棒たちの愛おしさはもちろん、 暮らしの工夫や健康対策、生活の中の「ちょっと困ること」や 「知りたいな」を雑誌とウェブサイト、ドコノコでご紹介していきます。 http://otona-stylemag.com/posts/news/18649.html
今回お話しを伺ったのは、
インテリアデザイナーの小林マナさん。
もともと猫3匹と暮らしていましたが、
2012年から、被災動物の預かりボランティアをはじめ、
現在も東京都で収容された保護動物を、
動物愛護団体「ランコントレ・ミグノン」から、
預かっています。
もともと動物好きで、猫と暮らしていた小林さんは、
この数年で、すっかり「老犬マニア」に。
小林さんの事務所兼自宅でお話しを伺いました。
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第1回 老犬との暮らし。
<震災後から、ボランティアに。>
もともとは、ねこ3匹と暮らしていた小林さん。
東日本大震災後に、知人を通じて
「ランコントレ・ミグノン」のシェルターの内装に
関わったそうです。
その後、シェルターにいる犬たちの
日々のお散歩やお世話をする
シェルターボランティアとして、活動。
のちに、預かりボランティで老犬を預かることで、
徐々に老犬の魅力のとりこに。
▲小林マナさん。
<自宅と事務所をひとつに。犬と猫が別々に。>
去年末、井の頭公園に隣接した場所に、
自宅兼事務所を建てられました。
動物と人間が暮らしやすい、働きやすい建物です。
ひなたぼっこもできそうだし、まるでお庭が井の頭公園!
▲取材中にも、塀を堂々と横切る、おそとのコ。
床は、主に老犬のことを考えて、
汚れても掃除がしやすく、すべりづらい素材を選んでいます。
▲小林さんに預かられて2年のチョコちゃん。
マットの上でゆったりと1日過ごします。
その近くには、まだ仔犬のドーと、シャー。
▲時間によっては、ケージの中でおとなしく過ごします。
「今までは、自宅に先住猫2匹と、預かり中の犬たちが
一緒で、猫たちが体調が悪くなったり、
不機嫌だったんです。
猫たちも歳をとってきたし、
これからも預かりボランティアをしていくと思うので、
今までの経験を詰め込んで、
彼らにも自分たちにも快適な家を目指しました」
▲2階でしずかにのんびり過ごしている、マロン。
扉についた丸い猫扉も、かわいくて、
さすがプロのご自宅。
もう1匹のギルバートさんは、
お客さんの前に出て来ないタイプなので、会えませんでした。
その几帳面さに感心してしまうのが、それぞれの動物の毎日の記録。
▲手描きのお世話ノート。
▲うんち、おしっこ、ごはん、みず、さぷり、くすり、げんき。
そのほか、そのこに必要な「さんぽ、体重」などの項目。
これは、小林さんがミグノンのシェルターボランティアをしているときに、
保護動物の管理のために使っていた手法。
「すごく細かく見えるかもしれないけど、
量を量ってるわけじゃありません。
あまり几帳面にすると続かないし(笑)。
みんなが協力してケアしてくれるので、
とても助かってます」
ほぼ日の「いぬねこ健康手帳」も、
1頭に1冊、使っていただいています。
「気になることがあったらここに書いておいて、
病院に行くときに持って行けるので、便利です」
犬たちをケージから出すときには、
キッチンと仕事場のあいだには、仕切りを立てます。
▲もう少し成長したら、かんたんに飛び越えちゃうかな?
先輩が気になる後輩たち。
▲ほほえましい光景。
「猫は、おととし1匹亡くなりました。
ギルバートの兄弟のこジョージです。
最後の1年くらいは具合が悪くて、
半年は自宅で点滴もしていました。
その後は、ギルバートも少し調子が悪くなってしまって。
ソファから降りなくなったんです。
老犬がいやだったみたいで。
目の見えない犬に向かって、猫が猫パンチをするし、
何も気付かずに、猫に突進していく老犬‥‥。
けっこうカオスでした(笑)。
いまの家に引っ越してからは
犬を1階に、猫を2階にと別々にしてみたら、
ギルバートの体調もよくなってよかったです」
次回は、小林さんが過ごしてきた老犬たちのことや、
老犬の魅力、老犬のお世話についてをお届けします。