大賞エピソード
「思ってもみない慰め方をしてくれる猫」
少し悲しいことがあり、私は布団をかぶって枕に突っ伏して、泣いていました。
すると飼い猫のにゃん吉が走ってきて、私の枕をぐいぐい揉み始めました。
左右の手を交互に出し、力強くぐいぐいと。
そして大音量でゴロゴロと喉を鳴らし始めました。
その様子は祭りでお神輿を担いでいるように賑やかでした。
ぐいぐい！ゴロゴロ！わっしょい！わっしょい！
ぐいぐい！ゴロゴロ！わっしょい！わっしょい！
私を慰めているのかな？と枕から顔を上げると、
にゃん吉はものすごく嬉しそうな表情をして、
私の顔面にゴチーン！ゴチーン！と頭突きをしてきました。
小さな石頭の頭突きはかなり強烈で、痛いやら面白いやら可笑しいやら…。
とうとう笑ってしまいました。
うちの猫のおかげで悲しみはどこかに飛んでいきました。